現在の看護師の土台を築いたのは、言わずと知れたフロレンス・ナイチンゲールです。
近代看護教育の生みの親と言われ、「白衣の天使」、「クリミアの天使」、「ランプの貴婦人」など
数々の代名詞を持つ彼女の伝記は、今も世界中の人々に読み継がれています。
ナイチンゲールは、イギリスの裕福な家庭に生まれ、数々の教育を受け育ちました。
姉の病を機に看護を学び、イギリスの病院に就職しましたが、
そこで専門教育を受けた看護師の必要性を訴えました。
1854年にクリミア戦争に従軍し、病院内の衛生環境改善に力を尽くし、
不衛生による感染死亡者が多いことを証明しました。
その後、看護学校を設立したり、病院の状況分析をし、統計資料を作成するなど、
看護分野で多数の著作を残しています。
このナイチンゲールが確立していった看護精神は、やがて日本にも伝わりました。
日本では、1886年に国内で最初の看護学校(看護婦養成所)が設立されました。
1948年に保健師助産師看護師法が制定され、看護師という職業が確立されました。
1950年に第1回目の看護師国家試験が行われました。
翌1951年には、准看護師制度が制定されました。
一般に、女性は「看護婦」、男性は「看護士」と呼ばれていましたが、
2002年3月の法改正に伴い、男女区別なく「看護師」と呼ばれるようになりました。
2011年には100回目を迎える看護師国家試験ですが、
ここ数年は毎年の合格者が45,000人を超えるほどになりました。
看護学校も養成所から大学まで、さまざまな形態に分かれ、全国に広がり、
看護師への道は、大きく開かれています。