中高年看護師が働く理由

常時看護師不足が問題となっている背景で、
看護師の求人情報を見ると、中高年看護師の募集もたくさん見かけます。

一度、結婚や、出産、子育て、あるいは体調を崩したなどの理由で、
看護師を辞めたけれど、子供も大きくなったから、
健康になって、時間にも余裕があるから、もう一度働きたい、
と復職を願う中高年の潜在看護師もまた、多くいます。

求人側と求職側がうまくマッチングすれば、
中高年看護師もまた、大いに活躍できる環境にあります。

このようにブランクがある中高年看護師が、復職を願う理由で多いものは、
・生活費を稼ぐため
・生きがいを求めて
・社会に参加して人とのつながりを持ちたい
・規則的な生活をして健康を維持したい
などが、あげられています。

またブランクも少なく継続して働き続けている中高年看護師も多くいます。
この方々が働き続ける理由で多いものは、
・生活費を稼ぐため
・仕事が生きがいだから。仕事が楽しいから
・専門性を高めてキャリアアップしたい
・社会貢献したい
・現役でいたい
などが、あげられています。

どちらにしても、中高年看護師のみなさんは、
働きたいという気持ちを強く持っているようです。
年齢を重ねても、働きたいときに働ける看護師の職場環境が良いから、実現できることでもあります。
今では、ブランクがある人向けに、教育や研修の制度を整えている医療機関も増えていますし、
管理者レベルの高度な資格を目指している看護師も増えています。

看護師不足を解消するほどに、元気な中高年看護師には大いに活躍してほしいですね。

男性が看護師を目指す理由

現在、看護学校へ入学する学生の20%は、男性が占めているそうです。
昔から、女性が大半を占めていた看護師という職業に、
なぜ男性が就きたいと思うようになってきたのでしょうか。

もちろん昔から、人数は少ないですが男性看護師は存在しました。
病院の手術室や、精神科病棟などが、その主な活躍場所でした。

ところが、時代の流れとともに、男性が看護師を目指す理由も、
変わってきているようです。

最近では大学を卒業したあとに、
看護系の専門学校などに入学しなおす人が
急激に増えていると言われています。
ここには、大卒の就職難という問題が根底にあります。
せっかく大学を卒業したのに、一般企業には就職できそうにない、
それならば、看護師免許をとろう。
看護師免許さえ持っていれば、就職に困ることはないだろう。
と考える人が多くいるのです。

看護師の仕事は、就職できるから、という理由だけでは勤まりそうにないですが、
今はそういう安易な理由で、看護師を目指す人もいるようです。
しかし、看護の実習や勉強の途中で、続かなくてやめていく人もいますし、
逆に、実習を通して、看護職のやりがいに目覚める人もいるでしょう。
看護学校での試練が、看護師の適性をうまく淘汰しているとも言えますね。

ともあれ、看護師を目指すきっかけは様々でしょうが、
最終的に看護師を目指す理由は、
その仕事の内容にやりがいを感じたり、
看護という仕事が好きだからと言う人が
大部分を占めるのでしょう。

女性が看護師を目指す理由

いつの時代も、職業としての看護師人気は衰えを見せません。
汚い、危険、きついの3Kに、1992年には新語・流行語大賞の銀賞をとった「6K」、
つまり、「休暇が取れない」「規則が厳しい」「化粧がのらない」
「薬に頼って生きている」「婚期が遅い」「給料が安い」の6つを加えた
「9K」と言われていた職業でもあるのに、
なぜ人気が衰えないのでしょうか。
看護師になりたい理由は、そのあたりに隠れていそうですね。

女性にとって、幼いころから看護師のイメージがある程度定着しているように思えます。
看護師の白衣がかわいい
やさしそう
いつも笑顔で明るい
たよれそう
いつも助けてくれる
など、女の子にとっては、女性の理想の姿に見えているのでしょう。

それに加えて、看護師というネーミング、肩書きへのイメージもあります。
真面目である
きちんとしている
清潔である
たよりにされる
一目置かれる
尊敬される

これらのイメージを土台に、
たとえば、通院したり、入院したり、
あるいは友人のお見舞いに行ったのをきっかけに、
看護師が働く姿を見て、かっこいいとか、
さらに良いイメージを持つ人が多いのかもしれません。

加えて看護師免許は、資格を取ってしまえば一生ものです。
職場はたくさんあるから、失業することもなく安定した収入が得られます。
ある程度、高齢になっても、仕事ができるのは、
現代女性の希望にピッタリあてはまります。

いろいろ言っても、やはり一番の理由は、
「医療現場で、病気で困っている人たちの手助けがしたい」
「命を助ける現場で役に立ちたい」
と看護職の使命感を強く持っているからなのではないでしょうか。

看護師の就職面接で、「看護師を目指した理由」をよく聞かれるそうです。
看護師を目指してきた人ならば、きっと答えに困ることはないでしょう。

中高年看護師の就職先はどこ?

国内には、看護師の資格を持ちながら、
実際に仕事をしていない潜在看護師が、55万人いると言われています。

この潜在看護師を職場に復帰させて、看護師不足を解消しようと、
いろいろな対策を施している医療機関が、今増えてきています。

たとえば、大規模の総合病院などでは、
ブランクのある潜在看護師を対象に、
採用前の体験実習や講習を行ったり、採用後は教育、研修を行い、
現場へスムーズに復帰できる環境を作っています。

ブランクがあって、現場復帰するには不安がある、という中高年看護師にとっては、
このような総合病院の制度を利用することで、不安が軽減され、
再就職がよりスムーズにすすむことでしょう。

残業なしの看護師求人情報を紹介するサイトを比較などもありますから参考にしてください。

また、介護施設や老人ホームでの、中高年看護師の需要も高まっています。
介護施設では、入所者の健康チェックや処方薬の服用の介助などが主な仕事ですが、
一般病院の忙しさに比べると、中高年にとっては働きやすい環境であるとも言えます。
また、介護や生活の補助をしながら、入所者の話し相手になることも必要になりますので、
若い看護師よりは、さまざまな人生経験を持つ中高年看護師のほうが、適正があるとも言えます。

また、継続して病院勤務している中高年看護師も、もちろんたくさんいます。
豊富な経験や知識を蓄え、管理職についたり、
さらに専門分野の勉強をし、高度の資格を取って各専門病院でバリバリ働いている方もいます。

一般の職業に比べ、専門職である看護師に、年齢の壁はほとんどありません。
大事なのはやる気です。
自分の働きたい条件に合った就職先を見つけるのも決して困難ではないでしょう。
就職支援機関に相談したり、就職支援サイトを積極的に利用してみましょう。

男性看護師の就職先はどこ?

看護師の求人情報を見ると、男性限定、女性限定の募集は、
男女雇用機会均等法によりほとんど見られません。
でも実際は、男性看護師はどの施設でも雇用されているものなのでしょうか。
とても気になりますね。

これまで男性看護師は、病院の中でも、病棟や診察室ではなく、
人工透析室、手術室、中央材料室、精神科病棟、ICU、救命救急室などの
専門性が高く、気力、体力をより必要とするところで、多く活躍していました。
だから、一般の人と接する機会の多い、
クリニックや診療所、病棟などで、
男性看護師を見かけることもあまりありませんでした。

最近では、看護師を目指す男性には、
看護そのものにやりがいを感じて志望する人が増えていたり、
また、女性に負けないくらいの細かい気配りができる男性も増えています。
看護師の資質として、男女の差があまり感じられなくなっています。
看護学校でも今では男性看護師の卵は、
めずらしい存在ではなくなりました。

時代の流れとともに、看護師に男女の差がなくなってくると、
当然求人する側でも、男だから、女だからという理由で、
採用を拒むところは減ってきているようです。
最近は病棟看護の現場でも、男性看護師の姿をちらほらと見かけるようになりました。

看護師を目指している男性の数も、年々増えています。
これから就職する男性看護師の皆さんには、
自分がどういう現場で働きたいのかという、
強い希望や意志を持って、就職活動に臨み、
男性看護師が活躍する新しい現場を、
どんどん切り開いていってほしいものですね。

女性看護師の就職先はどこ?

女性の看護師の就職先は、看護師としての職場すべてが該当します。

大学病院、総合病院、診療所、デイサービス、クリニックなどの医療機関が大半を占めますが、
介護施設、保健所、保育所、一般企業でも、看護師の職場はたくさんあります。

ただし、女性の場合は、男性と違って、
年齢や、ライフスタイルによって、就職先が限定される場合が出てきます。

新人や、ブランクのある人にとっては、
教育や研修の制度が組み込まれている施設。

結婚、出産、育児などで、正職員や正社員としてフルに働けない人にとっては、
託児所付きや、夜勤がない、短時間の労働が認められているなどの条件つきOKの施設。

ベテランで、専門知識や経験が豊富な人は、大規模の専門病院や、管理者として働ける施設。

という具合に、その人に合った働きやすい環境の就職先を選ぶ必要があるでしょう。

病院の場合、その規模や、診療科の種類や、
看護師の人数によって、働く条件が違ってきますから、
同じ病院といっても、そこから条件をつけて絞って探す必要が出てきます。

今では、インターネット上にも看護師の求人情報を載せた
就職、転職サイトがたくさんあります。
いろいろな条件を指定して検索することもできますので、
就職先を絞り出すには大変便利です。

看護師として働くフィールドは大変広いので、
自分の働きたい条件に合う就職先を、いかに効率よく探すのかも、
就職活動や転職活動の大きなポイントになるでしょう。

看護師はどんな仕事をするの?

一般的な看護師の仕事を具体的に見てみると、

・医師の診察の補助
・検温、測脈、血圧測定などの検査
・与薬とその説明
・食事、排泄の介助
・患者移送
・新生児のケア
・清拭、入浴、沐浴の介助
・食事の配膳、下膳
・ベッドメーキング
・記録、巡回
などがあります。

現在では、看護師の活躍場所は、多岐に渡っています。
病院や診療所などの医療機関をはじめ、
老人介護施設、各種老人ホーム、訪問看護ステーション、保育所、保健所、
そして、アミューズメントパークや、公共施設などにも
小さな診療施設を設置しているところもあります。

また、旅行会社が行うツアーに看護師が同行したり、
大きな野外イベントでは必ず看護所が設置されています。

また、薬品会社、医療機器製造会社などの一般企業にも需要があります。
医薬品や医療機器等の製造販売には、厚生労働大臣の承認が必要ですが、
これを得るための臨床試験を治験(ちけん)といいます。
この治験に携わるCRC(治験コーディネーター)やCRA(モニター)などの職種があります。
ここでも、看護師は必要とされています。

看護師が活躍するフィールドは、今後もますます広がっていきそうです。
仕事の内容もそれぞれの職場によって、変化していくことでしょう。

看護師国家試験について

看護師の国家試験は、毎年1回、2月下旬の日曜日に行われます。
午前と午後の1日をかけて、筆記試験が行われます。
試験範囲科目は下記の10科目です。

1.人体の構造と機能
2.疾病の成り立ちと回復の促進
3.社会保障制度と生活者の健康
4.基礎看護学
5.在宅看護論
6.成人看護学
7.老年看護学
8.小児看護学
9.母性看護学
10.精神看護学

これらの科目の問題が、午前、午後を通してランダムに出題されます。
また、問題の種類としては、看護師として重要な基本事項を問う必須問題と、
一般問題、そして、想定された現場シーンで状況判断を問う状況設定問題があり、
4者択一や5者択一の選択形式で行われます。

合格するためのボーダーラインは、
必修問題は80%以上、一般問題と状況設定問題は
問題の難易度など、その年によって異なりますが、
平均して60%から70%の正解率が必要になります。

合格に向けて、ひたすら勉強するしかありませんが、
過去問を解いて、出題傾向をつかんだり、
公開模試も実施されていますので、積極的に参加して、
自分の足りないところを確認したりするのもよいでしょう。

新卒の合格率は90%を超えています。
看護学校の勉強をしっかりやっていれば、
合格も夢ではありません。
合格発表は、1ヵ月後の3月下旬です。
卒業と同時に看護師免許も取得して、
春を迎えられるといいですね。

看護師免許について

看護学校を無事卒業し、めでたく看護師の国家試験にも合格したら、
看護師免許証をもらうことができます。

免許証は、看護師は厚生労働大臣あて、准看護師は知事あてに、
登録申請をして発行してもらいます。
申請時には、申請書、戸籍謄本、診断書、卒業証明書、収入印紙などが必要になります。
また免許証発行後に、結婚などで本籍地や姓名が変わったときは、
更新申請をする必要があります。

しかし、日本の看護師免許は、日本国内でしか通用せず、そのままの形では海外では適用されません。
最近では、海外看護師をめざす人も増えてきました。
イギリス、ニュージーランド、オーストラリアなどでは、外国の看護師資格を有する看護師に対して、
登録制度という優遇措置をとり、その国の看護師資格を発給してくれます。
ある程度の英語力や現地での実習が条件となっていますが、
日本の看護師が海外へ進出するのに、よい足がかりとなり、
この制度を利用して、海外の医療機関で活躍する看護師も増えています。

その他の国々では、原則としてその国が行う看護師資格試験を受験し、
合格しないと免許をとることができません。
日本もこれに該当します。

日本は経済連携協定(EPA)に基づき、2008年から、
インドネシアやフィリピンの看護師の受け入れを始めましたが、
3年以内に日本の国家試験に合格しなければ強制帰国となるため、
実際には多くの看護師を受け入れられておらず、
海外問題となっている側面もあります。

言葉の壁を越えるのは、なかなか困難ですが、
前述の3国のように登録制度を取り入れる国が増え、
国籍を問わず、看護業務ができるようになれば、
看護師不足問題も解消されるかもしれませんね。

看護師の資格には何がある?

看護師の職業に就くためには、資格(免許)を取得する必要があります。
看護師の資格には、2つあり、
国家試験を受けて、合格すれば得られる「看護師」の資格と、
都道府県知事試験を受けて、合格すると得られる「准看護師」の資格があります。

これらのどちらかの資格を持っていれば、正式に看護師として働くことができます。
「保健師助産師看護師法」で定められた定義では、
「看護師とは、厚生大臣の免許を受けて、傷病者もしくは褥婦に対する
療養上の世話または診療の補助を行うことを業とする者をいう。」
「准看護師とは、都道府県知事免許を受けて、医師・歯科医師、または看護師の指示を受けて、
傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを業とする者をいう。」
と区別されています。

准看護師は、医師や看護師の指示のもとに仕事を行う必要があり、
一般の企業で言うと、上司が看護師で、その部下が准看護師に当てはまります。

看護師の資格をとるためには、3年以上看護学校で学ぶ必要があります。
とりあえず早く看護師の仕事に就きたい人は、
まず2年間看護学校で勉強して准看護師の資格を取り、
看護師の仕事をしながら、看護師の資格を目指すこともできます。

現在では、看護大学も出現して、看護師の高学歴化が進んでいます。
日本看護協会は、看護師を対象にした、さらに高度な認定資格試験を行っています。

「認定看護師」、「専門看護師」、「認定看護管理者」が、これにあたります。
これらは、特定の看護専門分野に分けて認定されますので、
がん看護や救急看護など、特に専門性が必要な現場で活躍したい、
と願う看護師にとっては、とても有益な資格と言えます。